自問自答ファッション教室に参加してきました
12/3(土)、あきやあさみさんの自問自答ファッション教室に参加してきました。
以下、ちょっと長いですが、その日のことをまとめました。
自問自答ファッションを知ってから一年ほど(たぶん)。
当時はマンツーマンの講座しかなく、私なんぞが…という気持ちで遠くから見ていたのですが、今年になって少人数制の「教室」がスタート。
どうせ倍率高いだろうし、まあダメ元で…と思って応募したら、なんと一発当選!!!
当選のお知らせを受け取って、パソコンの前で「やったー!」と叫んでしまいましたよ。
(今年は、NODA・MAPの舞台のチケットも当たったし、もってるな、私!!)
当選通知から教室まで、約3カ月。
その間に、送られてきた事前アンケートに答えたり(実はこれがいちばん苦労した)、コンセプトを考えたり、バッグを買ったり靴を買ったりと、自分なりの自問自答をしながら当日を迎えました。
当日に着ていく服も迷いに迷い、数日前からコーディネートを練りました(あきやさんや自問自答ガールズの皆さんに会うのに、いい加減なコーデで行くわけにはいかないじゃないですか!!)。
あきやさんに直接お会いしたことはありませんでしたが、インスタライブや公開講座などで話す姿を拝見しており、勝手に知り合いのような気持ちになっていたため、当日は「生あきやさんに会える〜」というワクワク感でいっぱい。
開始時間の少し前に会場に着くと、なんとあきやさん自ら会場セッティングをなさっているところ。
おお!
UN3Dのスカートコーデが素敵! ブーツかっこいい! GUCCIの犬バッグかわいい!
参加者同士はそれぞれが初対面のため、最初はちょっとぎこちない感じですが、あきやさんの柔らかい話しぶりに、すぐに雰囲気がほぐれていき、そこから教室終了まではあっという間でした。
いやー、楽しかった!
とにかくめちゃくちゃに内容が濃くて楽しく、かつやる気がモリモリ湧いてくる教室なので、気になっている人はぜひ受けてみてほしいなと思います。
マンツーマンもいいけど教室もいいよ
マンツーマンの方は受けたことがないので比較はできないのですが、初体験でマンツーマンはちょっと…と思っている私のような人には、教室おすすめです。
「教室」というと、講師が一方的に話してそれを聞く、みたいなイメージもあるかもしれませんが、こちらの教室はグループで行うワークショップみたいな感じ。
とにかくあきやさんの進行がものすごくお上手。全員に対して語りかけつつ、ひとりひとりにもしっかり向き合ってくれます。
また、ほかの方の答えを聞くことで、自問自答がめちゃくちゃはかどります。言葉の解釈ひとつとってもひとりひとり違うので、「私もそうかも」「へえ、そういう考え方もあるのか」など、どんどん解釈が深まり、解像度が上がっていくのです。
個人的には大学のゼミ授業みたいだなと感じました。自分ひとりではたどり着けないような場所にたどり着けるのが教室のいいところだと思います。
「話すのは苦手」という人もいるかもしれませんが、発表会ではないので大丈夫です。
うまく話せなくても言葉に詰まってしまっても、皆さん優しく待っていてくれますし、あきやさんがちゃんとフォローしてくれます。
ポイントあれこれ
- 教室は13時〜17時までとなっていますが、延長全然OK(その旨、最初の告知にも書かれています)。教室スタート時に「私はこの部屋を22時まで押さえてあるので!」とあきやさんがおっしゃったので大爆笑しました。
- もちろん、あとに予定がある人は時間通りで退席OK
- こまめなトイレ休憩あり
- 途中で飲食もOK(コロナ禍なので話すときはマスクしましょうね、というルール)
- 自問自答ファッションは自分の内面に向き合うものなので、ときには参加者のプライベートにふれることもあるのですが、そのあたりのさじ加減、あきやさんはとてもお上手。決してダメ出しも否定もせず、優しく導いてくれるので、話したあとはものすごくスッキリします。
宿題もあるよ
教室では、なんと宿題も出ます。
それぞれが自分でできていないところ(たとえばファッションの記録が苦手とか、ヘアケアやメイクが苦手とか)を意識して、そこを強化するための課題を自分で設定するのです。
私の場合は以下。
- 年内に1回は試着の旅に出る
- 翌日から30日間、いろいろなアイメイクを試して、「これ」というアイメイクを見つける
- 今から夏服のプランを考える
1については、年内にすでに2回実践。あちこちで試着しまくり、黒のパンツと黒のショートコートを手に入れました。やったー!
2は、毎日はできていないものの、鋭意継続中。その過程で使っていないアイシャドウも整理できそうです。
3はまだ手つかず。そろそろ考え始めなければ。
ブランドリストは自習用の課題図書リスト
教室の最後に、あきやさんのオリジナルである「おすすめブランドリスト」がいただけます。
これ、事前アンケートで伝えた「好きなブランド」にあらかじめチェックが入れてあるものが配られるのですが、さらにその場であきやさんが「そらまめさんにはこの辺ですね」「このブランドはちょっとサイズ感が大きいかもです」「ここからこっちは行かなくていいです」などとコメントしながら、蛍光ペンでささっとマークしてくれます。
自習用のおすすめ課題図書リスト、みたいなものですね。
これのおかげで、「好きなブランドと似たテイストのブランド」がグンと見つけやすくなったし、「全然知らなかったけど、めっちゃ好みのブランド」がたくさんあることがわかり、試着の旅が今までの何倍も楽しくなりました。
教室受講後のシン・コンセプト
自問自答ファッションといえば、コンセプトづくり。
教室では、たくさんのキーワードから自分の「なりたい」「似合う」「好き」を探すグループワークを経て、あきやさんの「私は全知全能の神です」タイム(部外秘・知りたい人は教室を受講しましょう)でひとりずつ自問自答してコンセプトをつくっていきます。
私は教室に参加する前に、「タフで優しく、茶目っ気のある、快適生活研究家」というコンセプト(仮)を決めていたのですが、この日の教室ではそれをいったん忘れて、一からコンセプトを練りました。
それがこちら↓
かっこよくてこだわりがあって強い、
その人の「最適」を一緒に探すおうちスタイリスト
「おうちスタイリスト」は、私が話した「時間とお金がいくらでもあったらやりたいこと」をもとに、あきやさんが考えてくれた職業名です。
帰宅後、これを、もともとの仮コンセプトとあわせてブラッシュアップしました。
それがこちらのシン・コンセプトです。
タフでかっこよくてこだわりがある
その人の「最適」を一緒に探すおうちスタイリスト
どうしても「タフ」を入れたかったため、「強い」と「タフ」を入れ替えました。
「かっこいい」は見た目ではなく、あくまでも心意気。
しばらくはこのコンセプトでやっていきます!
教室で印象に残った話
ファッションを構成する2つの要素について
- 「衣服」(身体を守ってくれるもの)…機能性、快適さなど
- 「ファッション」(心を守ってくれるもの)…デザイン、おしゃれさ、なりたい姿など
ファッションには、この2つの要素があり、どちらも大切だが、両方を100%満たす服や靴は「ありません」(キッパリ!)。なので、「両方合わせて100%」になるようなものを選びましょう、とのこと。服や靴を買うときは、自分の中で「今、自分はどちらを優先したいか」を決めておくと失敗しにくいそう(確かにそうかも!)。
ひとつのアイテムのなかでバランスをとる(おしゃれでかつ洗濯できる服を選ぶ、とか、なりたいイメージに合っていて、かつ歩きやすい靴を選ぶ、とか)のもありだし、服は機能性重視で選び、その分アクセサリーやシャネルのネイルなどで「なりたい姿」を実現する、というように、トータルでバランスをとるやり方もあり。
この「衣服」と「ファッション」の話、これまでにも読んだことがあったのですが、あまりピンときていませんでした。
今回、「合わせて100%にする」「その割合は自分で決める」と聞いて、初めて「わかった」気がしました。
私の場合は、「衣服6:ファッション4」くらいの割合かな。わりと気温や天候の変化に対応して服を調節したいタイプだし、洗える、ノーアイロンで着られるなどの条件も満たしていないと結局着なくなるので。
エモーショナルアイテム発表会
各人のエモーショナルアイテム(アクセサリーとかバッグとか眼鏡とか)をプレゼンし合うのですが、これが楽しかった! 持ち物の話って、なんでこう楽しいんでしょうかね!
好きな色、着ない色について
プログラム後半で、好きな色、着たことがない色について聞かれます。私はピンク、ペールブルー、その他パステル系の色は基本的に着ない(選ばない)のですが、それを言ったら「そらまめさんは、その色は着なくていいです」とのこと。
なぜなら、それらの色が「女性らしさ」「ガーリー」といった、私にとって「違和感を感じるキーワード」とリンクしているみたいだから、と。
いや、まさにそれ! ってなりました。
あきやさんのコスメ選びについて
こちら、Q&Aタイムでほかの参加者さんから出た質問でした。
あきやさんは、どのアイテムも「これ」というものひとつしか使わない(つまり制服化している!)とのこと。下地やファンデなどは、一番高級なものを最初に使ってみて、少しずつランクを下げて落としどころを探るそう。アイシャドウパレットなども、ひとつしか持っておらず、それを使い切ったら次のものを買うそうです。さすがだ!
モード系ブランドの服の着こなしが分からない問題について
私からの質問はこれでした。
UN3Dなどのモード系ブランドの服、モデルさんが高身長の外国人の方だったりして、アイテムは素敵なんだけど、自分が着るイメージがわかないことってありません?
あきやさんのお答えは、「そういうときこそ、実店舗に行って、店員さんの着こなしを見せてもらいましょう」でした。
店員さんの多くはモデル体型ではない、ごく普通の顔立ち、体型の人なので、そういう人の着こなしを見て参考にしたり、「何と合わせたらいいですか?」と積極的に質問して教えてもらったりするといいですよ、とのこと。
そうかー、モード系ブランドって店舗もおしゃれなのでちょっと緊張して入りづらいのだけど、今後は思いきってチャレンジすべきだな、と思いました。
おわりに
そんなこんなで、4時間なんてあっという間。
一生の思い出になるくらい楽しかったので、思いきって応募してみて本当によかった。
ファッションについて、そして自分自身についての解像度がすごく上がって、「私はこの道を進むんだ」というすがすがしく前向きな気持ちになれるので、応募を迷っている方はぜひ!!(次回の応募期間は1月だそうですよ)
ちなみに私は50代で、自問自答ガールズのなかでは年齢が高いほうだと思いますが、年齢同じくらいの参加者もいらっしゃるし、世代が違ってもファッションという共通項があるせいか、違和感など全然ありませんでした。
自問自答ファッション教室の応募についてはこちら。
↓
バッグを買って最初の一歩を踏み出した話(その2)
自問自答の果てに、相棒バッグを買ったお話の後編です。
前編はこちら↓
ダンナのお母さんの伊勢丹ショッピングにお付き合いしたことで、無意識に抱いていた、ファッションアイテムに対する金額リミットのようなものがぱかーんと外れた私(前編参照のこと)。
それに、これまでハイブランドって敷居が高いと思っていたけど(実際、ハイブランドのバッグなんて手に持ったこともなければ、売り場に足を踏み入れたこともなかった)、伊勢丹のフロアを回ってみて、案外そうでもないんだなと感じました。
何より、これまでパソコンやスマホの画面でしか見たことのなかったバッグが目の前に並んでいるのを見た! という経験はけっこう大きかったです。
これまで雲の上のものだと思っていたものが、自分と同じ世界線に存在するのだとわかった、みたいな。
店員さんに声かけしたり、試着させてもらったりするのも、慣れたら案外平気だったし!
マルジェラ5ACとの出会い
よし、買うかどうかはともかく、とりあえず妄想クローゼットに入れたバッグの試着に行ってみよう。
そう思った矢先、なんとなくバッグのリサーチをしていたら、今まで全く候補に入れていなかったバッグが目に飛び込んできました。
メゾンマルジェラといえば、有名なのは持ち手つきのこちら↓
なのですが、私はバッグを手持ちで使うことがほとんどないので、持ち手のないこのタイプはちょっといいかも、と思ったのです。
黒いバッグはオーソドックスすぎる気がして、これまで候補に入れていなかったけれど、マルジェラのバッグは黒なのに存在感があり、しかもブランドロゴが前面に出ていないのがいい(このあとマルジェラについて調べまくり、匿名性がコンセプトのひとつだということや、5ACというバッグの名前はフランス語で「鞄」を意味するSACに由来することなどを知りました。知れば知るほど、マルジェラが好きになっていく私…これは深みにはまっているのでは??)。
しかし、ブランドサイトで見ても、今ひとつサイズ感がつかめず、またこのタイプを持っている人の口コミや着用写真などもほとんど見かけません。
これは。
店舗に見に行くしかない。
しかし。
もし見に行って、気に入っちゃったらどうするんだ、私?
買っちゃう?
でも、30万近くするんだよ?
だよね…
と、脳内でひとり自問自答する私。
しかし、そこに素晴らしいひらめきが降ってきたのです!
私、次の誕生日(11月です)に50歳になるんじゃない?
50歳の記念に買うなら、ちょっと高いやつでもいいんじゃないの?
よし!
脳内自問自答終了! 買っちゃう! (ただし試着してからね!)
銀座シックス試着の旅
折良く、週末に茅場町に行く用事ができたので、その用事の前に銀座に立ち寄ることにしました。
銀座に路面店のあるブランドもありますが、今回は限られた時間のなかで複数のバッグを試着したかったので、目的地は銀座シックスに。
当日は土曜日。週末なので人が多いかと思ったのですが、朝一番の銀座シックスは思いのほかすいていて、どの店舗も人がまばら。
銀座シックス、伊勢丹とはまた違うラグジュアリー感があって緊張します。
誰もいないお店って入りづらいよね。
メゾンマルジェラ
マルジェラ、先に何人かお客さんがいたこともあり、ほかのお店に比べると入りやすい雰囲気でした。
店員さんがなぜか全員白衣を着てるんですよね。面白いな。
「よかったら手にとってみてください」とお声がけいただいたので、まず持ち手付きの5ACクラシックミニを試着。
これがですね。
めちゃくちゃよかった。
まず、思いのほか軽い。
サイトで見たときは、何となく重そうだと思ってたけど、軽い。
店員さん曰く、選び抜かれた革を使って職人が仕上げているため、軽いのだそう。
デザインも素敵。
内布を出した状態でも、中に入れた状態でも使えるというのが面白いし、どっちで使ってもおしゃれ(2WAYのバッグって、実質1WAYじゃん、と思うこと、ありますよね?)
私が「いらないんじゃない?」と思っていた持ち手も、むしろいいアクセントになってる!
そして、さほど大きくは見えないのに、内布を出した状態だと思った以上に物が入る。
(底マチがかなり広く、かつ内布のファスナーギリギリの高さまで入るので、350mlのウォーターボトルとか、折りたたみ傘とかも入る)
何より、鏡の前で斜めがけにして立ってみたときの、「私、朝からこのバッグで来てます」というしっくり感。
まだ一個目なのに、早くも
このバッグは私のだ!
という気持ちになってしまいました。
しかし即断は禁物。
はやる気持ちをおさえて、ほかのバッグも見せてもらうことに。
・同じ大きさでスムースレザーのもの
→フォーマル感が強いのと、傷をつけたら目立ちそう(最初に見せてもらったグレインレザーのものはシボがあるので傷が目立たないとのこと)
・「ミニ」より小さい「マイクロ」
→小さい。あとショルダーがチェーンなのが好みではない
・最初に目をつけていた持ち手のないボディバッグタイプのもの
→これはメンズのラインとのこと(もちろんユニセックスで使える)。
試着する前に現物を見て、「これは違うな」とわかりました。サイトの写真では分かりにくいですが、使われている革が違う(こちらはディアレザー)ため、やわらかくてふにゃっとしているんですよね。そしていちばん気になったのは、ショルダーが太くて硬いこと。やはりメンズだからなのだろうな。
(結論)やっぱり最初に試着した5ACミニが最高!
とはいえ、まだ一軒目。
ほかのバッグも試着してみなくては何ともいえないので、接客してもらった店員さんの名刺をいただき、「お茶してきて考えます」と告げ、いったん退店。
マルニ
マルジェラを体験した勢いで、そのままマルニへ。
店員さんはとてもフレンドリーでした。
気になっていたのはVenice。ミディアムとスモールがあるが、斜めがけにするならミディアムはちょっと大きすぎるかなと思い、↑を試着。
人気のシリーズだそうで、黒の同サイズは品切れ中でした。
革(グレインレザー)は柔らかく、さわってみた感じはすごく好み。
(フリンジ付きのタイプもありましたが、そちらはスムースレザーでつるっとした触り心地。私の好みからするとちょっと上品すぎる感じでした)
色はスマホで見たときの印象どおり。持ち手が意外と太さがあってがっちりしていました。
この持ち手、横に倒れるのかと思っていたが、角度は動きません。入れ口がそんなに小さくないので、出し入れの邪魔にはならなそう。
ただ、斜めがけにしたときに腰のあたりにこの持ち手(硬い)がくるので、若干気になるな。
どちらかというと、手持ちで使ったほうがいいバッグなのかもしれません。
デザインは素敵。思ったよりシック。店員さんは「似合いますよ」とほめてくれたし、まあ似合うとも思うんだけど、しっくりきすぎて驚きがない。「50歳記念に買う」というアニバーサリー感に欠ける。「今の自分」の延長線上にあるというか、日常にすでにあるというか。
とりあえず、「これを買うなら今じゃないな」と判断がついたので、退店。
ロエベ
ロエベはほかの店舗より広くてラグジュアリー感が強かったため、やや萎縮してしまいました。
気になっていたホーボータイプのパズルバッグは品切れ中らしく、見ることができず。
せっかくなので別のタイプのパズルバッグを持ってみましたが、革が滑らかすぎて「傷が目立ちそう」という印象。どうも私は表面がつるつるピカピカの革が苦手らしい(バッグは普段にガンガン使う派なので、傷が目立たないものが好み)。
あと、アイテムとしてはかっこいいのですが、鮮やかな色が自分とフィットせず、使うイメージがあまりわきませんでした。
これも「今じゃないな」と思えたので、退店。
再びマルジェラ
どこかでお茶をしながらいったん頭を冷やして考えようと思ったのですが、次の予定までの時間を考えると、さほどゆとりがありません。
とりあえず館内のソファで持ってきた水を飲みながら、試着写真を見て検討。
正直、心は決まっていました。
最初に試着した5AC。
買うならそれしかない。5ACを買うか、今日は買わずに帰るか、どっちかだ。
そのあとの予定をこなしてから、もう一度戻ってきて買う、という選択肢もありましたが、「どうせ買うんなら同じじゃん。今買っちゃおう」と内なる私がささやきます。
よし、決めた。買います!!!
ということで、再びマルジェラへ。
先ほど名刺をもらった店員さんは、「お茶します」と言って去っていった私が30分も経たずに戻ってきたため、「え、お茶しなかったんですか?」と驚きつつ(申し訳ない…)、バックヤードから新しいものを持ってきてくれました。
このあと用事があるので、荷物が大きくなったら困るなと思っていたんですが、マルジェラの包装が仰々しくなかったのでとても助かりました。
(付属の布袋に入れたあと、レジ袋みたいな形の白いバッグに入れてくれます。シンプルでかっこいい。最高!)
じゃじゃーん。
見て!
↓
さっそくガンガン使っておりますが、今のところ大満足。
唯一気になるのは、入れ口のファスナーがときどき引っかかってうまく閉じないこと。滑りをよくするスプレーをしてみようかな。
バッグを買って最初の一歩を踏み出した話(その1)
自問自答ファッションでは、まず自分らしい靴とバッグ(とアクセサリー)をそろえるべし、服はその靴とバッグに合わせて買う、というのがセオリー。
自問自答ファッションとあきやあさみさんについてはこちら↓
ですが、私は自問自答ファッションに出会ってから一年ほど、その課題を放置していました。
というのも、もともと靴とバッグにはそこそここだわりがあり、手持ちの靴とバッグを愛せているという実感もあったため、「靴とバッグはもう持ってるもんね〜」と余裕の心持ちでいたのでした。
ちなみに、去年購入した仕事用のバッグはこれ↓
こちらのグレー。
(売り切れちゃってますが、ブランドの公式サイトは工事中らしくてリンクが貼れないので、私が購入した楽天ショップのリンクを貼っておきます)
革なのに軽く、しかもウォッシャブルレザーなので雨に強い、A4ファイル収納可能、内ポケット付き、くたっとしているわりには置いたときに一応自立するという、かなり使い勝手のよいバッグです。
仕事用は、これとエーグルの黒いリュック(本格的に雨が降っている日や、ロケなど汚れることが予想される日、動きやすさを優先したい日に使う)の二本立てで、この一年非常にうまくいっていました。
でも。
ふっと気づいたんです。
私、仕事用以外のバッグは、「これ」っていうのを持ってないな、と。
仕事用のバッグは、いわば衣装。
それはそれで大事だけど、自分らしさという点では、普段使いのバッグのほうが大事なんじゃないの?
だよね!
という自問自答の末、仕事ではない場に出かけるとき(ランチとか飲み会とかお買い物とかね)のバッグを探そう、と決めたのでした。
手持ちのバッグを見直す
その時点で手持ちの普段使いバッグは5個ありましたが、そのなかで使用頻度が低く、今後もあまり使わないだろうと思われたものは、古着屋さんの買い取りに出したので、残ったバッグは3個。
大きさは全部同じくらいで、スマホと財布、パスケース、カギ、ハンカチが収まるサイズ。1と2にはコンパクトな折りたたみ傘も入ります。
1はカチッとした雰囲気にしたいとき、2はダークな色のアウターに合わせるときか、夏の暑い時期に、3は雨の日やカジュアルダウンしたいとき、というように、いい感じで役割分担できており、どれも同じくらいよく使っています。
なので、これらのどれかを買い替えるというより、もう1ランク上の、「私といえばこのバッグだよね」みたいなバッグを買いたいな、と思いました。
バッグ探しの旅(オンライン)
しかし、「私といえばこのバッグだよね」と言えるバッグって、どんなバッグなんだろうか。
今ひとつ「目指すバッグ」が見えないまま、とりあえずネットでリサーチ。うーん、何だかピンときません。
ちょっと前までは、クラフト系のレザーバッグ(土屋鞄とか)が好きだったのですが、そういうバッグはもういいや、という感じ。
革は好きなんだけど、「リンネル」のような雰囲気は、私の目指したい方向ではないのです。
参考にしようと、自問自答ガールズの皆さんのバッグ購入記も熟読(もともと、ほかの人のお買い物日記などを見るのは大好きです)。
それまでは「ブランドバッグなんて高いだけじゃん」と思っていましたが、確かに高いけどそれだけの価値はあるのかも…と思い直し、ハイブランドのバッグも見てみることにしました。
そうしたら、けっこう「これいいかも」というバッグが現れたのです。
これとか。
これとか。
しかし。
マルニはともかく、ロエベはちょっと手が出ません。
ていうか、マルニのVeniceだって、ハイブランドのレザーバッグのなかではお手頃な感じだから感覚バグってるけど、手持ちのバッグよりケタがひとつ多いよ。
無理無理無理。
とりあえず、妄想クローゼットに入れておいて、お金ためてから買おう。5年後くらいには買えるよ。うん。
そう思ってたんですよ、この時点では。
3万円のニットに背中を押される
10月某日、ダンナの母に付き添って、新宿伊勢丹に買い物のアテンドに行くことになりました。
新卒で入った編プロが新宿にほど近い場所にあったので、なじみがないわけではありませんが、ここ20年ほど縁のなかった伊勢丹。
新宿伊勢丹といえば、あきやさんのオススメショッピングスポットであり、自問自答ガールズの憧れの場所。多少ファッションに詳しくなった今、ちょっと探索してみたかったんですよね。
当日は、車椅子のダンナ母に付き添って、ファッションのフロアをぐるぐる。2時間ほどあちらこちらのブランドを見て回りました(あきやさんから教わったように、「店員さんにあいさつ」「こちらから声をかけ、ほしいアイテムを出してもらう」を初めて実践しました)が、なかなかダンナ母の好みに合う服は見つからず。
しかしそのとき、一枚のニットが彼女の目に留まりました。
それはパープルにラメ糸を編み込んだふわふわモヘアのセーター。
お値段は30000円。
お高い。
普段だったら、絶対手を出さない価格です。
しかし、それまで2時間近く伊勢丹の各ショップで値札をひっくり返し続けていた私たちは、完全に脳がバグっており(10万の服とか、普通にありますからね、伊勢丹)、「3万か…いいんじゃない?」という気持ちになっていました。
そのセーターは、色白の彼女にとても似合っていましたし、何より、本人がすごくすごくうれしそうだったんです。
ダンナ母は、モノ選びの基準があまり自分にない人で、「どう見られるか」「おかしくないか」ということを気にしてしまう人。
でも、そのセーターだけは、「自分が気に入った」んだな、ということがすぐにわかりました。
30000円は確かに高いけど、でも出せないわけじゃない。
だったら買えばいいじゃん(そもそも、ダンナ母が自分のお金で買うのだから、本人がいいならいいんですよ)ということで、大満足のお買い物となったのです。
そして、この出来事が、私にとってはブレイクスルーポイントでした。
なんか、「セーターに3万円かけるのはおかしいって誰が決めたの?」という気分になったんですよ。
3万円のセーターは確かに高い。
でも、それを払えるだけのお金があって、かつそのセーターになら3万円払ってもいい、と自分で思えるなら、3万円のセーター買ってもいいんだよね。
ということはですよ。
10万とか20万とかするバッグだって、「買える」「買いたい」と思ったら、買ってもいいんじゃないの?
「買えるようになったら」っていつだよ?
10年後?
20年後?
70歳になってから買うより、今買ったほうが、「そのバッグを持ってる人生」を長く楽しめるんじゃないの?
今年、いっぱい仕事したじゃん!
ものすごく裕福になったわけじゃないけど、飲み会にも行ってないし、旅行にも行ってないし、バッグくらい買ってもいいんじゃないの?
…買う!!!
買おう!!!
ということで、背中を押された私でしたが、実はこのあと、全く候補に入っていなかったバッグと出会うことになるのでした。
(長くなったので、続きは次回)
眼鏡の試着と購入の記録(その2)
新しい眼鏡を買ったときの試着と購入過程の記録、その2です。
前回の記事はこちら↓
試着の旅に出る
本当にしっくりくる眼鏡を見つけるには、「自分の印象にチョイのせしたいイメージ」をしっかりつかんで、それに合うものを選ぶとよいらしい、ということがわかった(前回の記事↑参照)わけですが、結局のところ、かけてみないとよく分からないということもあり、ざっくりした条件だけを決めて、試着の旅に出ることにしました。
条件はこちら。
- 色は落ち着いた赤が第一希望。パープル、赤っぽいブラウンなども色みによってはいいかも?
- 形はオーバル、もしくはラウンドが希望。ウエリントンやボストンは、フレームの印象に顔が負けてしまう(度数が強く、目が小さくなるので余計に)。
- 顔の大きさに合うもの!(これ大事。私は顔が小さいので、大きい眼鏡だとアラレちゃんみたいにコミカルなイメージになってしまう)
- 目指したいイメージは、キリッとしつつ茶目っ気のある感じ。
「Continuer」(恵比寿)
最初に訪れたのは、恵比寿の眼鏡屋さん「Continuer」。
実はたまたま恵比寿に行く予定があり、せっかくなのでそのあたりに眼鏡ショップがないかなーと思って検索して見つけたお店でした。
アンティークや作家ものなど、ほかではあまり見かけないメーカーの眼鏡を多く扱っているようで、恵比寿のメゾン・マルジェラの路面店の近くにあります。
私が訪れたときは雨だったせいもあり、ほかにお客さんがいなくてちょっと気後れしたのですが、「試着だから!」と自分に言い聞かせて入店。
落ち着きのあるジェントルな感じの男性店員さんが接客してくれたのですが、この接客というかアドバイスがとてもよかった。
「どんなフレームをお探しですか?」
「今の眼鏡と似ている感じのものですか?」
「フレームが細いもの? もっと主張があってもいい感じですか?」
などと、いろいろな角度から質問してくれ、さらに「小顔なのでフレーム選びが難しい」「強度近視なので目が小さく見える」という悩みにもうなずいてくれて、10本ほど(!)候補を選んでくれました。
どれも左右幅が短く、ブリッジの長さも短めのもの。
チェーン店の眼鏡屋さんでは、こういった小顔向きの眼鏡って、本当に少ないのです。
さらに、レンズを入れたときのイメージをつかみたいなら、むしろ最初に入っているレンズ(アクリル板)は外したほうがいい、と、レンズを外して試着させてくれたのがうれしかったです(確かにそうなんですよね。レンズ、外せるんだ、と初めて知りました)。
ただ、どれも基本的にはラウンド型で、私がほしいオーバル型のものは今はないとのこと。
出してもらったなかでいちばんしっくりきたのは、ブラウンデミのラウンド型の眼鏡。
でも、かなりお高い。
レンズと合わせたら80000円くらいになっちゃう。
まだ一軒目だし、「どうしてもこれがほしい」というほどではなかったので、店員さんにそう伝えると、「一週間だけならお取り置きできますよ」とのこと。
連絡がなければそのまま取り置き解除してくれるというので(つまり「やっぱりいいです」という気まずい連絡をする必要はない)、ありがたくお願いして退店。
結局、こちらで購入はしなかったのですが、最初にこのお店に行ったのはすごくよかったです。予算があれば、いつかここでまた見立ててもらいたいかも。
アドバイスを受けつつおしゃれな眼鏡を選びたい、という方にはぜひおすすめしたいお店でした。
「JINS」(恵比寿アトレ)
帰りにアトレに寄ったら、JINSがあったので、ここでも軽く試着。悪くないな、と思えるブラウンデミのフレームがあったものの、そこまでのときめきはなく、この日はそのまま帰宅しました。
「日日眼鏡」(オンラインショップ)
Continuerでお願いした取り置きの期限が一週間だったため、その間にほかの候補をもう少し見つけたいと思ったのですが、仕事が忙しくて出かける余裕がなく、あっという間に5日ほど経ってしまいました。
ネットで検索し、電車で数駅行ったところに、よさそうな眼鏡ショップがあると知るも、行けそうな日がちょうど定休日で断念。
うーん…と悩みながら、仕事の合間にネットで検索していると、「試着してから購入できる眼鏡屋のネットショップ」を発見しました。
それが「日日眼鏡」。
実店舗は山形なのですが、なんと、オンラインショップには試着サービスがあります。販売されているフレームのなかから、希望のものを4本まで、4日間試着可能。
往復の送料は無料で、試着したもののなかから一本も購入しなくてももちろんOK。ただしその場合は試着手数料として2500円払う必要があります。
眼鏡って、店舗で試着すると、どうしても店員さんの目が気になってしまうし、「店で見た感じと家でかけてみた感じが違う」となりがちなので、「家で試着できる」というのはかなり画期的。
しかもこちらのお店、ラインナップもかなりおしゃれなうえに「小顔の人用」というカテゴリーもあるのです。最高では???
ということで、思いきって申し込んでみましたー!
届いたのがこちら。
さっそく1本ずつかけて試着。写真を撮りながら(これ大事)見比べます。
自分が今持っている眼鏡と比べたり、服との相性を見られたりするのも、自宅試着ならでは。
今回、私が試着したのは、ラウンド型またはオーバル型の小さめフレーム4本。色は赤やブラウン系のものを中心にセレクトしました。
4本かけ比べてみて気づいたのは、私は「フレーム(レンズ周りの丸い部分)とブリッジやテンプルが一体になっているもの」が好みなんだな、ということ。ブリッジだけ(もしくはテンプルとブリッジ)別の色や素材になっているものだと、フレームの輪だけが浮いているような気がして落ち着かないのです。
これは比べてみなければわからなかったかもしれません。
サイトで見たときはすごくよさそうだと思ったものが今ひとつだったり、最後に「まあこれも追加しとくか」と入れたものが案外よかったりもしました。なので、このサービスを利用するなら、絶対4本頼むべきですね。
ただ、そのときに頼みたい商品の在庫があるとは限らないので、お目当てがある場合は、定期的にチェックして、在庫があるタイミングで頼むのがいいかもしれません。
あと、試着の期間が4日間と決まっているため、確実に受け取って試着の時間がとれるタイミングでオーダーしないと厳しい。
私はどうしても外出の予定があって、宅配便の受取日を一日ずらしたのですが、そういう場合の一日分は「借りている期間」にカウントされてしまうので、残り3日間しかないことになります。要注意。
さて、試着の結果ですが、4本のうちの1本が大ヒット(私的に)。
かけてみた瞬間、「あ、これじゃない?」ってなりました。
それなりのお値段がするものなので、即決は避け、いろいろな服に合わせてみたり、手持ちの眼鏡と比べてみたりもしましたが、やっぱりいい。
フレームの値段はContinuerで見たものより5000円ほど安いくらい。ただ、レンズの値段はもう少し安かったので、トータルでは最初に考えていた金額プラス1万円くらいで収まります。
何より、「これだ!」と思えるフレームに出会ったのは久しぶり(今かけているもの以来かも)でした。
それがこちら↓のメーカー、「OPORP」のAKARI というフレームです(上の写真では一番上のもの。名前もかわいい!)。
サイトに載っているモデル写真やコンセプトもすごく好みで、自分に合っているな、と思ったことも大きいです。
おしゃれなんだけど、毎日かける実用品としての機能もあること、タフ(頑丈)であることも私にとってはとても大切なので。
ただ、ちょっといい眼鏡なのでがしがし使うのはちょっともったいない気もしており、また今の眼鏡も気に入っていて使い続けたい、ということで、普段家で過ごすときは今までの眼鏡、服も合わせてバッチリ決めたいときは新しい眼鏡、というように使い分ける予定です。
後日談(手持ちの眼鏡について)
新しい眼鏡も今までと同じ度数にしたため、同じ度数の眼鏡が4本も!
ということで、残りの「今ひとつ気に入っていない」眼鏡たちを、生まれ変わらせることにしました。
- ダークグリーンのオーバル型 → 老眼用と同じ度数にし、リモート打ち合わせ&取材用に(Zoomの画面では赤だと色が際立って落ち着かないので)
- ベージュのマーブルっぽい柄のボストン型 → 眼科で「テレビやちょっと離れたところがよく見える度数」に調整した処方箋をつくってもらったので、その度数に合わせて作り直し、テレビを観るとき用に(いつもの眼鏡だと字幕や細かいところが若干見づらくなってきているので)
この度数変更は、OWNDAYSでやってもらいました。
OWNDAYS、レンズ変更は他社のフレームでも同じ料金でやってくれます。しかも薄型レンズでも1本7700円で、2本まとめて頼むと11000円(税込み)とかなりお安い。
おすすめです(回し者じゃないよ)。
長くなってしまいましたが、眼鏡の話はここまで。
近々、靴とバッグの話も書きますね。
眼鏡の試着と購入の記録(その1)
ここのところ、ずっと買いたいと思っていたもの、それは眼鏡。
手持ちの眼鏡を見直してみる
今持っている眼鏡は4本。
- 赤みがかったパープル(?)のようなメタルフレームのオーバル型 → OWNDAYSで購入したもの。普段用。お気に入り。
- ダークグリーンのメタルフレームのオーバル型 → これもOWNDAYS。度数は1と同じ。悪くないけど地味なのであまり使っていない。
- ベージュのマーブルっぽい柄のプラスチックフレーム、コンパクトめのボストン型 → GLASSAGEで購入。度数は1と同じ。1と違う感じにしたくて、顔なじみのいいフレームを選んでみたのだが、家に帰ってかけてみたら何だかピンとこなくて、あまり使っていない。
- ゴールドとダークレッドのコンビカラー、メタルフレーム、ボストン型 → OWNDAYSで購入。mi-molletとのコラボ商品だった(確かに大草直子さんがかけていそうなデザインである)。パソコンや書類作業用(要するに老眼鏡)。悪くないけどなんだかなーと思いつつ、家でしかかけないのでいいや、と思って使っている。
眼鏡がなければ人として生きていけないレベルの強度近視なので、基本的に起きているときはいつも眼鏡をかけています。
なので、眼鏡はアクセサリーとかメイクとか以前に、顔そのもの。
1の眼鏡は自分でも気に入っているし、家族にもほめられるけど、最近、ファッションについてあれこれ考えるなかで、もう少し主張のある眼鏡をかけてもいいんじゃないかと思い始めたのです。
実は、1年前にも「今と違う感じの眼鏡がほしい」という衝動に駆られたことがあって、それで買ったのが3の眼鏡。
それまでいつも、OWNDAYSで買っていたけれど、そうすると同じようなものばかり選んでしまうので、それを避けるために別の店にチャレンジしてみました。
それがこちら。
GLASSAGE↑は、女性専門の眼鏡屋さん。予約制で担当の人がみっちり接客してくれて、それはいいんだけど、どちらかというと、こちらの希望に合ったものを選んでくれる、という感じで、向こうからの提案は少なかった(というか、意外性のある提案はがなく、全部想定内におさまってしまう)。
あと、みっちり接客してくれるがゆえに、逃げ場がないというか、考えたり悩んだりする余地がない。予約制なので、「ちょっと考えて、またあとで来ます」ってわけにいかず(もちろん、買わずに帰ってもいいんだろうけど、その勇気がなかった)。結局消去法で決めてしまったのが敗因だったな、今思えば。
眼鏡選びの難しさ
そもそも、眼鏡選びって、服選びより難しいんじゃないかと思う。
私のような強度近視の場合は、「試着したときは自分の顔がはっきり見えない状態」(眼鏡を外してるからね)だし、実際にレンズを入れるとレンズのせいで目が小さく見えるから、印象が変わります。
なので、何となくぼんやりした視界で、かけたり外したりしてみた結果、「いいかも」と思えるものが見つかっても、できあがると「思ってたんと違う…(しょぼん)」ってなることが多いんです。
だけど、最近、服選びで自問自答するようになって気づきました。それって「こういうイメージの眼鏡にしたい」という軸がない状態で、何となく選ぶからなんじゃないだろうか。
フレームの色とか形ももちろん大事だけど、「かけたときにこういうイメージ」というのを思い描いて選べば、しっくりくる眼鏡が選べるんじゃないだろうか。
そんなことを考え始めたときに、こちらのnoteを読みました。
このなかに、
眼鏡の印象はその人の元々持っている印象を消しません。
掛けている人に眼鏡の持っている印象が「チョイ足し」されます。
とあります。
これが私にとっては「へー!!」で「納得!」でした。
・優しい印象の人が、柔らかい印象の眼鏡を掛ける→弱い人、トロい人と見られてしまう
・キリッとした印象の人が、シャープな印象の眼鏡を掛ける→キツい人、厳しい人と見られてしまう・薄い顔の人が、細く華奢な眼鏡を掛ける→顔の印象がぼんやりする
・濃い顔の人が、ゴツくて重い眼鏡を掛ける→くどい
これ! これなのよ。
私は一重まぶたで薄めの顔、まじめな印象を与える顔立ちなので、リムレスタイプの眼鏡とか、薄い色の眼鏡だと、ぼんやりした印象になるし、カチッとした眼鏡をかけると「委員長」「先生」みたいになっちゃう。
「似合う」んだけど、「思ってたんと違う」になるのは、そのせいだ。
あと、響いたのはここ!
どんなに内心が弱気であっても、掛けた眼鏡が強い印象を持っていれば、視線には強さが付与されます。
どんなに鬱屈とした気分でいても、掛けた眼鏡が明るい印象を持っていれば、ひどく落ち込んでいるようには見えません。
ふむふむ。
つまり、眼鏡は、自分のイメージに「なりたい」印象を付け加えることができる便利アイテム(使い方によっては逆効果になることもある)、そして、その印象は実際の内面にはあまり左右されない、ということですな。
「眼鏡の選び方」について検索すると、だいたいフレームの形とかサイズとかについて書いてあることが多く、こういった「自分のなりたいイメージ、もともともっているイメージとの関係」について言及されているのは珍しかったので、とても参考になりました。
ちなみに、この方のこちらのnote↓には、サイズの選び方もあって、こちらもわかりやすくておすすめです。
長くなったので、実際にどうやって眼鏡選びをしたかという過程については、次回。
自問自答始めました・その5「コンセプト(仮)が決まったら軸が定まった」
ちょっと間が空いてしまいましたが、久しぶりのシリーズ更新。
その3↓では、コンセプトをもにゃもにゃ考えている途中でしたが、その後「これかも」というコンセプトが確定しました(わーい!)。
私、そらまめのコンセプト(仮)はこちら。
「タフで優しく、茶目っ気のある、快適生活研究家」
これね。
実はここに到達するまでに、いろいろな言葉をひねくり回し、書いたり消したりして試行錯誤を繰り返しました。
でも、とにかく一回決めちゃう、ことが大事だった気がします。
私がコンセプトを仮決めしようと思ったのは、こちらの講演会を聴いたからです。
↓
有料コンテンツなので、細かい内容についてはふれませんが、このなかでムーンプランナーさんがご自身のコンセプトをちらりとお話ししてくださっており、それが! 超! かっこいいコンセプトだったんですよ!
なんというか、ちょっと目から鱗が落ちたというか。
「あ、そういうのもアリなんだ」というか。
そして、そのコンセプトとムンプラさんの靴とバッグがものすごく合っていて、「コンセプトを決めてから靴とバッグを買う、というのは、そういうことか」とストンと腑に落ちました。
実は、12月にあきやさんの「自問自答ファッション教室」を受講できる(わーい!)ことになっているため、コンセプトはそのときまでに何となく練っておくくらいでいいんじゃないか、と思っていました。
でも、教室開催まであと2カ月もある!
その間、何もしないのはもったいなくない?
ていうか、コンセプト決めないと、秋冬の服とか新しい靴とかの方向性が決められなくない?
となりまして。
伸ばし伸ばしにしていたコンセプト決め、今こそ! となったわけです。
以下、どんなふうにコンセプト決めをしたか、をざっくりと。
言われてうれしい言葉、「なりたい」イメージを表す言葉を書き出す
ノートなどに書くのもいいと思いますが、私はスマホのメモアプリに「自問自答」というフォルダをつくり、思いついたときにどんどん書き足す方式にしていました。
ノートよりスマホのほうが手元にある率が高く、思いついたらすぐに書けるからです。
下記は、↑の「その3」に載せたキーワードのリスト。
- 威風堂々としている(エルガーの「威風堂々」をイメージ)
- 思慮深い
- 知的
- クリティカル
- 自分の足で立っている
- 遊びがある
- 茶目っ気がある
- 凜としている
- おもねらない
- 自由
- 揺るぎない強さ
- 暮らしを楽しむ
- 前向きに生きる
- 猛獣使い
そして、今日現在のリストがこちら。
【言われるとうれしい】
- かっこいい
- 誠実
- 頼りがいがある
- 楽しそう
- 個性的(オリジナリティがある)
- てきぱきしている
- 仕事が的確
- 働き者
- はつらつとしている
【ありたいイメージ】
- 思慮深い
- 自分の信念に基づいて行動する
- クリティカルな考え方をもつ
- 一人を楽しむ
- 威風堂々(エルガーの「威風堂々」のイメージ)
- 自分の足で立っている
- 遊びがある
- 茶目っ気がある
- 凜としている
- おもねらない
- 自由な
- 揺るぎない強さ
- 穏やか
- ゆるやか
- 枠に縛られない
- 軽やか
- タフ
- 優しい
- 陽気(陽か陰か、でいったら陽でありたい、という程度)
書き出した言葉のなかで、よりしっくりくるものを選んでつなげる
上記の言葉のなかから、「これ」という言葉をセレクトしてつなげます。
この作業は楽しいけど難しい。やっているうちに自分の価値観がどんどん明らかになっていく感じがします。まさに自分探し!
「これかな」というのが決まったら、文章としてどこかに書き出します。
私はムーンプランナーのMY VISIONのページに書きましたが、ノートでもメモアプリでも何でもいいと思います。
で、しばらく、そのコンセプトを頭の中で転がしながら生活してみます。
すると、「いや、ちょっと違うな」「こっちの言葉のほうがいいかも」などと、あれこれ思い浮かぶので、その都度別の言葉にしたり、書き足したり。
最終的に、私のMY VISIONのページは書き直しまくったコンセプトで一杯になってしまったため、確定したコンセプトは下の欄外にはみ出す形で書かれております。
(なので、皆さん、あまり最初から大きく書かないほうがいいですよ)
職業名をどうするか考える
一番悩んだのは、「職業名的なものを入れるかどうか」でした。
私の現実の職業はライターですが、それを入れるのはどうもしっくりこなくて断念。
たぶん、ライター(文章を書く人)であることは、私の内面とはあまり関係がないから、かな。
かといって、ほかの職業名を入れるのもピンとこない。
「妖精」とか「猫」とかもピンとこない(私自身は、どうも「人間」でありたいらしい)。
そのあたりで考えあぐねて、コンセプトづくりそのものもいったん止まってたのですが、ムンプラさんの講座を聴いて思いついたのが「概念としての職業名」を入れることでした。
試しに、ふと思い浮かんだ「猛獣使い」を入れてみて、お、いいんじゃない、と思いましたが、頭の中で転がしていくうちに、「んー、ちょっと違うな」となりまして。
最終的にしっくりきたのが「快適生活研究家」でした。
たとえていえば「料理愛好家」みたいなものですね。それでお金を稼ぐわけじゃなくて、ライフワーク的な意味での職業。
ヒントは、あきやさんの著書「一年3セットの服で生きる」にありました。
まだ想像が進むようでしたら、「好きなコト」について考えてみましょう。音楽が好き、絵を描くのが好き、料理が好き……小さい頃なりたかった夢や、現在寝る間を惜しんで取り組んでいる趣味など、具体的に考えていきます。私はお客さまに「お金の心配がなければやりたいことはなんですか?」と、お伺いしています。
それ!!
「暇さえあればやってしまうこと」
→家の片付けとか収納を工夫すること(掃除や片付けが好きなのではなく、快適な暮らしを追求し、そのために工夫するのが好きなのです)
「お金の心配がなければやりたいこと」
→一軒の家(マンションの一室でも可)を、丸ごと自分が使いやすく快適に暮らせるようにカスタマイズしてみたい。
私の職業名、これじゃないですかね?
生活環境を快適にする方法を追求する人→快適生活研究家
(そんな職業はないけど、今作りました!)
ちなみに、「タフで優しい」は、レイモンド・チャンドラーの「長いお別れ」の有名な一文、
タフでなければ生きて行けない。優しくなければ生きている資格がない。
からとっています。
「強い」より「タフ」でありたいという気持ちがあり、また、ミステリー好きなら「あれね」と思ってくれるかな、と(私、ミステリー好きなので。別にチャンドラーファンではないんですけどね)。
あと、「茶目っ気がある」は、当初から入れたかった要素。
人間性もファッションも一辺の隙もない、というのが苦手なので、どこかに楽しさ、愉快な感じ、抜けてる感じを入れたかったのです。
もちろん、このコンセプトは(仮)なのですが、わりとしっくりきているので、しばらくこれで運用してみるつもりです。
コンセプトを決めたら軸が定まった
これ、本当にそうで、自分でもびっくりなのですが、コンセプトを決めたら、自分の装いの方向性が定まったというか、迷いがなくなりました。
手持ちの服で、何となく捨てられなくて取っておいたものも、「これは違うな」と思えるようになったし、ほしい服や靴、アクセサリーも、このコンセプトに合うかどうかでふるいにかけられるようになりました。
おかげで、11/1の断服式には、また大量の断捨離報告ができそうです。
断服式の記録 2022.9
断服式。
それは、季節が始まる前に手持ちの服を見直して、次の季節に着る服を考え、いらない服を手放す儀式です。
(ちなみに今、だんぷく、って打って変換したら、ダンプ区、って出ました。ダンプ区…)
自問自答ファッションでは、3/1、5/1、9/1、11/1の4回、それぞれ春、夏、秋、冬に着る服を見直すことがおすすめされています。
いわゆる衣替えよりちょっと早めなのは、この時期にいらない服を手放したとして、着る服がなくなってしまっても、すぐに買えるから。そして、たとえばメルカリや古着屋さんで不要な服を買い取ってもらう場合も、シーズン前のほうが売れやすいからです。
↓詳しくはこちらの記事をどうぞ。
去年から今年の春にかけては仕事が忙しく、クローゼットの管理に手がつけられなかったため、今回、9月の断服式はやる気満々。かなりの数を手放しました(それだけいらない服を持っていたということなので、自慢にはならない…)。
では、今回の手放しリストをどうぞ。
手放しリスト
- バッグ2点(土屋鞄のワンショルダーとポケットショルダー)
- がま口ミニバッグ
- ブラウス2点
- ベスト(宝島染工)2点
- デニム2点
- カプリパンツ
- デニムスラックス
- ニットベスト
- Tシャツ4点
- シャツワンピース
- アンティークのリネンスモック
- サスペンダー
- ベルト
- ベロアパンツ(母からのもらいもの)
- デニムジャケット
- 夏用の帽子(マチュアーハ)
- 冬用のウールベレー
- ネックレス2点
- バングル
- ポンチョ風のニット(45rpm)
- サンダル
- スノーブーツ
- ボア付き防寒スニーカー
以上!!
手放したものの理由など
1のバッグは、かなり気に入って使っていたものですが、今着たい服には合わないなと感じるようになりました。あと、重いレザーのバッグはもう無理!
4の宝島のベストは、2年前に買ったときはものすごくよく着たのですが、フリーサイズでゆったりめのつくりなので、着ると肩がずれるのです。もちろんそういう服なのですが、私はどうもこの「肩がずれる」のがすごく気になるのですな。なので、手放すことにしました。
7のデニムスラックスは、ネットで購入して試着したとき、ちょっとウエストゴムがきついなと思ったんです。でも、ゴムを入れ直せば大丈夫かな、と思って購入したのですが、これがダメでした。もともとウエストが細めなので、ゴムを入れ直してもやっぱりきつい(穿いてしまえばいいけど、穿くときに腰骨のところで必ずつっかえる)。やっぱり、試着のときは厳しい目で見ないとダメですね。
9のTシャツのなかには、今年購入してほとんど着なかったものも含まれます。もっと早く、Tシャツは着ないって決めておけばよかったよ…。
13のベルト、21のサンダルは、それぞれ使い倒したので処分。
14のベロアパンツは、「伊太利屋」のもの。母からずいぶん前に譲り受けたものです。たっぷりしているわりにはスタイルよく見えていいんですが、惜しむらくは家で洗濯ができないこと。あと、光沢感があって上品なのですが、それ故に手持ちの服(冬はコットンかウールが多い)と合わせづらい。カチッとした革靴にも合わないので出番が少ない。毎年一回着るか着ないかなのにクリーニングに出すのもなあ、ということで、手放すことにしました。
16のマチュアーハの帽子は、珍しい色(グリーン系)で、見た目はとても好きなのですが、かぶると頭だけ浮いてしまうように見えて今ひとつ。去年メルカリで購入したものですが、去年2回ほどかぶっただけで、今年は一回もかぶらなかった。もうひとつ、無印の麦わら帽子(ダークブラウン)を持っていて、そちらばかりかぶっていたので、こっちはいらないな、と判断しました。
18のネックレス2点も人に譲るほどでもないので処分。
22、23の冬用の靴は、10年近く前に家族でスキーに行ったときに買ったもの。現在住んでいるところでは、雪が降っても手持ちのレインブーツでしのげる(それも年に1〜2回)なので、持っていても仕方ないと判断し、処分。
状態のよいものは、メルカリに出す、ZOZOの買い替えに出す、ネットで申し込める宅配買い取りに出す、といった方法で手放しました(メルカリに出したものはまだ売れていないものもありますが)。
反省点としては、メルカリで買った服が多いこと。やはり、メルカリで服を買う場合は、よほどリサーチして買わないとダメだな、と学びました。